よいお年をお迎えください |
今日は大晦日。日本で生活している時であれば、1年のまとめをある程度できたような気がする。平坦な日常から突出したものが見えてきたからだろう。ところがこちらでは一日一日が満ちているからか、なかなか全体が見えてこない。譬えて言うと、その日の時間が身の周りに溢れ、体全体を覆っているような感じで、外や遠くまで目が届かないという印象がある。
今朝、目覚めとともにつけたラジオ・クラシックで懐かしい方の声を聞く。2010年(明日)のウィーン・フィル新年コンサートの指揮をするジョルジュ・プレートル (Georges Prêtre) さん。声に張りがあり、とても85歳とは思えない。愛を届けるコンサートにしたいという。これまで私のところにはなかなか聞こえてこなかった方になるが、日々を満たしながら生きてこられたのではないだろうか。快活な話し振りに耳を傾けながら、新年に向けて活力が湧いてくるのを感じていた。
2008年のウィーン・フィル新年コンサートから
皆様、よいお年をお迎えください。
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mercredi 18 janvier 2017
プレートルさんが今月4日に92歳で亡くなっていたことを雑誌で知った。
ご冥福を祈りたい。