クラクフ三日目、異空間が日常に |

今日はヴァヴェル城 (Wawel) に向かうべくホテルを出る。
途中、旧市街を広場まで周りを見回しながら歩く。
フロリアンスカ通り (Floriańska) から横に延びる暗い小路を行くと、こんなところにこんなものが、というようなものが現れることがある。そんないくつかを。



広場に入ると南の端には聖ヴォイチェフ教会 (Kościół św. Wojciecha) がある。
昨日この前で食事をした。
前に回ってみるとコンサートの案内がある。
中はこじんまりした空間であった。


広場を出てグロツカ通り (Grodzka) に入り南進するとお城に辿り着くことになっている。
途中、聖ペテロ聖パウロ教会 (Kościół św. św. Piotra i Pawła; Église Saints-Pierre-et-Paul) があり、やはりその前にあったコンサートの案内を見ていると、てきぱきと話し反応する若者が詳しい説明をしてくれた。コンサートには学割 (50ズウォティ złoty が35に: 1ユーロは大体4.23ズウォティ) がありますという説明があったので年齢制限を聞いてみたが、学生証があれば問題ないとのこと。プログラムを見るとレオポルド・モーツアルトのトランペット・コンチェルトが入っている日があるので、久しぶりにトランペットの生の音を聞きたくなっていた。


今日の目的地には11時くらいに辿り着いた。
今年二度目の木蓮を目にした。

丘の上にあるので眺めがよく、気持ちがよい。
今日初めてクラクフを流れるヴィスワ川 (Wisła) を見た。
のびやかで静かな流れなので、流れているのかどうかわからないくらいである。


丘の上のカフェで2時間ほど過ごした後、丘を降り再び広場に向かった。
来た道と違うところを歩く。
しかし、いつまで経っても広場が見えてこない。
最後に目に入ったのはあり得ないはずのもの。
地図を見ている同年代のご夫婦に聞いてみると、これがヴァヴェル城ですよとの答え。
まあ体にはいいですから、よかったのではないですか、と慰められる。
一つ方向の違う道を選ぶとこの有様。デジャヴューである。
ボルドーのことがすぐに頭に浮かんだ。
方向感覚のなさはもう諦めるしかなさそうだ。
大切なこと、それは辿り着くまでの過程なのですから。
帰りは来た道を通ってきた。

新しい道を歩いている時、こんなものが目に入ってきた。
初日にあった違和感は次第に薄れてきているようだ。


