ウィリー・ロニスという写真家、そして何必館・梶川芳友 Willy Ronis, et Yoshitomo Kajikawa/Kahitsukan |
今日は、一気に10歳以上飛躍することになった。御歳98のフランスの写真家ウィリー・ロニスが昨年本を出したことをル・モンドで知る。初めての写真家である。
Willy Ronis "Nues" (TERRE BLEUE, 12 novembre 2008)
写真を撮った時の様子を語るロニス (こちらから。数日前にはいい写真が4枚ほど見られたが、残念ながら今では1枚だけになっている)。ここに代表作が30枚ほどある。
ところで、ウィキのウィリー・ロニスさんの項には日本語版がないので日本では知られていないのかと思い、日本語で検索をしたところこのサイトに出会った。ロニスさんの年譜も添えられている記事には、次の文章があった。
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1997年1月、私はパリ20区にあるロニスのアトリエを訪ねた。背筋をピンと伸ばしたロニスは、整頓されたアトリエで、写真を見せながら、様々なエピソードを語ってくれた。ロニスの話は知性に溢れ、温かい思いやりに満ちていた。
私は、人間は「自由」を実力にしてこそ生きてゆける、と存知している人に出会ったように思う。ロニスは自分に厳しく、人間らしい正義を堅持していた。90歳になってなお、矍鑠として尊厳に満ちていた。真摯な生き方とは、彼のような生き方を言うのではあるまいか。
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何かを感じさせるこの文章の主は梶川芳友という方。今から20年以上前に何必館・京都現代美術館を創設、現在その館長をされている。まだ60代半ばでお若い。この美術館、いずれのリストに入れておきたい。
何必館・京都現代美術館のサイトはこちらから。