セーヴルで陶磁器を味わう、そして井上靖へ |
この週末に訪れた国立陶芸美術館(Musée national de Céramique)。
日本語案内はこちらから。
多くの作品が集められているが、残念ながら未だに陶磁器の良さを味わうところまで行っていない。
今のところ、形や図柄のはっきりしたものに反応するだけ。
以下に目に止まった中からほんの少しを紹介したい。
ロビーでこんな案内が目に入った。
日本の伝統音楽の演奏と小説の朗読が月末にあるようだ。
朗読される小説は井上靖(1907 - 1991)の Le Maître de thé。
原題は「本覚坊遺文」で、1981年(著者74歳)の作品。
忠実な弟子であった三井寺の本覚坊の目から見た千利休の死の意味が語られているようだ。
不思議なつながりを感じたのは、先日のクレマチスの丘で井上靖文学館を訪れていたからだ。
当日は「氷壁」の話は出ていたが、この作品は話題に上らなかった。
彼の作品はその昔「孔子」を手に入れただけで終わっている。