驚きの出来事、そして visionary とは |

英語に visionary という言葉がある。遠くに視線を向け、先を見通すことができる、というような意味合いでこれまでは理解していた。ほとんど、prescient と同じような意味を持っているかのように。それが必ずしも正しい理解ではなかったのではないかと気付く、私にとっては驚きの出来事が起こった。
アメリカ時代にお付き合いしていた方から Facebook のメッセージが届いたのである。数十年を経て、底に沈んでいた記憶が一気に浮かび上がっていた。そのメッセージには、科学と哲学を絡みあわせるような今の営みは "FASCINATING!" とあり、その後に、あなたは当時から visionary でしたね、と続くのである。そこで、私の理解していたこの言葉の意味が少し違うのではないかと思い当たった。
早速調べてみたところ、確かに、先を見るのに長けた人 (a person of unusually keen foresight; one who has visions) という意味はあるが、同時に非現実的な考えに取り憑かれた夢想家 (a person who is given to audacious, highly speculative, or impractical ideas or schemes; dreamer) という意味があることを今回初めて知る。
さらに、シソーラスで形容詞の同義語を探してみた。
visionary = idealized, romantic
Synonyms:
abstracted, ambitious, astral, chimerical, daydreaming, delusory, dreaming, dreamy, exalted, fanciful, fantastic, grandiose, ideal, idealist, idealistic, illusory, imaginary, impractical, in the clouds, introspective, lofty, musing, noble, otherworldly, pretentious, prophetic, quixotic, radical, speculative, starry-eyed, unreal, unrealistic, unworkable, unworldly, utopian
どこか浮世離れした、ふわふわと浮いているようで現実に降りてこようとせず、理想主義的でユートピアを夢見るようでもあり、想像の世界に遊び、ドン・キホーテの要素もあるというそんな姿が浮かび上がってくる。そう写っていたとはこれまで気付かなかった。ただ、そう言われてみると、この反対の要素よりはこちらの方が優勢になっているようにも見えてくる。
この広い世界、本当に何が起こるかわからない。いつも感じることだが、この存在の中のある特質を抽出し、それを言葉にしてどこかに取っておいてくれるというのはありがたいことである。今回浮き上がってきたものは、再び静かに何もなかったように沈んでいくだろう。こういう過去との交流は、気持ちを洗い流してくれる。そう言えば、ハンモックで 「過去の自分を現在に引き戻す」 という記事を書いたことを思い出した。これからのひとつのテーマになりそうな予感もする。
今回はひょんなことから英語の勉強となった。


