セルジュ・ポリアコフという画家 Serge Poliakoff |
2月に入ったが、出足は遅い。それにしてもあっという間の一ヶ月であった。
今朝、わずかに晴れ間が見える。しばらくパソコンに向かってからバルコンに出ると、思わず声が出た。数センチになろうかという雪がゆっくりと垂直に落ちている。何と形容したらよいのか。嬉しくなっていた。早速カメラに収めたが、その感動は伝わらない。カメラの方がその時の印象をよく捉えていることもあるが、今回はその逆であった。この雪景色は数分間だけ。すぐに細かい雪に変わり、やがて止んでしまった。こんな瞬間にこれほど感じるのは、やはりギッシングの世界なのだろうか。
ところで今日の写真は、先日サンジェルマンを散策中のもの。そこにマイヨール美術館のポスターが映っていた。その中に、耳慣れない方の名前があった。POLIAKOFF。この方について、少し調べてみた。
いつものようにウィキによると、1900年モスクワに14人兄弟の13番目として生まれているセルジュ・ポリアコフさん。モスクワの美術学校に入るもロシア革命を逃れて脱出。1920年にはコンスタンチノープルへ。ギターの才能を生かして生活する。それからソフィア、ベルグラード、ウィーン、ベルリンを経て、1923年にパリに落ち着く。美術学校に入り、伝統的な絵を描いていたが、1935年から37年にかけて滞在したロンドンで抽象画を発見。有力な画家になっていく。作品はこちらから。紹介ビデオも見つかった。1969年、パリで亡くなっている。享年69。