ルーアンにて Une petite visite à Rouen (I) |
サン・ラザール駅には9時前に着いたが、電車は丁度出たところ。10:40までないとのこと。いつものように何も調べずに出たためだが、全く気にならない。それでも昨日の夜、Google Earthで駅の位置とセーヌの関係を見ておいた。その時、駅前通りがジャンヌ・ダルク通りということを知った。これだけで街を彷徨おうという魂胆であった。出発まで時間があったので構内のコンビニに入ると興味深い雑誌があり手に入れる。それから駅前のカフェで読み始め、車内でも続ける。
12時過ぎにルーアンに到着。構内と駅周辺を味わってから歩き始める。
まずセーヌの方向に下って行くとミュゼが見つかったので入る。入館料は8ユーロのところ、学割で無料。最近、全額がカバーされるようになったとのこと。ありがたく2時間ほど過ごす。とにかくお客さんが少なく、恰も自分のお城の中を歩いているような感覚になる。今思い出すだけでも、プーサン、アングル、ジャック・ルイ・ダヴィッド、モネ、シスレー、ピサロ、ルノワール、コロー、カイユボット、ジェリコ、ドラクロア、ギュスターヴ・モロー、モジリアニ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヴェラスケスなどなど、素晴らしい作品が集められていた。その中からほんの少しだけ。詳細はLe musée des Beaux-Arts de Rouenのサイトをご参照のこと。
それからセーヌ方向へ。途中、壁の一部が欠けている建物に気付く。おかしいと思って進むと、この光景が現れた。前大戦の傷跡ではないかと想像したが、その通りであることが後でわかることになる。これは Palais de justice とのこと。
さらに進むと、ピエール・コルネイユ(1606-1684)がここの生まれのようで、銅像が前に置かれた芸術劇場(Opéra de Rouen Haute Normandie - Théâtre des Arts)が見えてきた。丁度セーヌに面している。
水があり、空が広がっているところは気持ちを豊かにしてくれる。橋を右岸から左岸に向かって渡っていると、左岸が巨大遊園地と化しているのが見えてきてやや興醒め。途中で右岸に引き返してきた。これからどこに行こうかと思ったが、丁度見えた尖塔を頼りにそちらに向かうことにした。今回はモネの聖堂には行けそうだが、ジャンヌダルクは駄目かも知れないという思いが浮かぶ。