日曜は美術館のようなお宅で |
今日は先日お世話になった方のお宅に6名の一人としてお邪魔して、お話を伺いながら美術品を鑑賞するという贅沢を味わった。料理も堪能して言うことのない昼下がりとなった。皆さんに感謝したい。
日本では考えられないようなスペースにご本人が制作、模写、修復、あるいは収集された作品が置かれた美術館のようなお宅で、気がつくと8時間に及ぶ訪問となっていた。居間にはご本人が模写されたダヴィンチの「岩窟の聖母」(La Vierge aux rochers)が置かれ、そこで毎日瞑想するとのこと。その解説には特に熱が入っていたように感じた。もともと美術への造詣が深かったとは言え、役人退官後に美術に関する執筆をし、アトリエでの制作に携わり、そして身の回りの作品を愛でながら生活できるのは羨ましいかぎりである。正確なお年は存じ上げないが、退官後数年というところだろうか。ご本人からは、もう戻る気はしないという言葉が出ていた。