学生寮の庭から |
会も中日を迎えて、こちらのペースに入ってきた。イギリス英語は独特のリズムがあり、聞きようによっては鼻に付くかも知れないが、私には心地よい。寮長のような方も年齢を感じさせない活力ある英語を話す。体の中に音楽が鳴っているようだ。日本語との大きな違いだろう。
ところでフランスとの比較になるが、やはり英語圏に入ると外に出たような感じがする。そのためだろうか、こちらでは哲学などという無駄なことをしようという気にはならないのではないか、と思っていた。フランスでの状態を離れて見ると、どこか奥まったところに引き籠っているような、まるでフランス語で囲まれた繭の中にでもいるような印象がある。本屋さんにも顔を出してみたが、哲学セクションは寂しいもので、パリのような生き生きとした不思議な雰囲気はない。ドーバーは広くて深いようだ。
早朝の学生寮の庭からいくつか。