ペール・ラシェーズ、あるいは生は死 Père Lachaise, ou la vie c'est la mort |
足が自然にペール・ラシェーズに向かっていた
初めての訪問になる
まず その横にあるJardin Samuel de Champlainに入り 坂を上る
丁度よい傾きの芝生があったので その上に体を横たえ空を眺める
芝の上に横たわるのは 久しぶり
下から微かな車の行き来が聞こえるだけ
空に吸い込まれるようだ
中に入り モンパルナス墓地のように 彷徨い歩く
誰かのお墓を探すために歩くのを嫌っているかのようだ
しばらく行くと 日本女性の前にいるバルザックに出会った
さらに振り返ると そこにはネルヴァルが、、、
新しいお墓や手入れの行き届いたものに混じって
最早手も付けられていないようなお墓もある
いずれはすべてが朽ち果てて行くのだろうか
われわれは ほんの一瞬の時間をこの地上に過ごす
そして この沈黙の中に消えてゆく
La vie, c'est la mort.
生は死
死を意識しない生に どれほどの意味があるのだろうか
La mort, c'est la création.
死を意識することにより はじめて生が創造性を持つ
過去人はこの真理を見抜いていた
ご婦人たちの元気に 束の間の間 この世に戻ってくる
そして最後には プルーストに会うことができた
静かなディマンシュ・・・
・・・帰りのメトロで親父が現れた