フランツ・メッサーシュミットという18世紀の彫刻家 |
昨日、年に一度の歯の検診に出掛ける。そのメトロで、極端に歪んだ表情の胸像で有名な彫刻家フランツ・メッサーシュミットの展覧会ポスターが目に入る。ルーブルで4月25日まで開かれている。彼の人生と芸術は以下の素晴らしいビデオで紹介されている。
Franz Xaver Messerschmidt on Vimeo
この中でも言われているが、まず感じるのは彼の作品には時を超えるものがあることだろうか。その現代性は、あるもののエッセンスを抽出できていることからくるのだろう。また、多様な表情を見ながら、我が顔の筋肉は一体どの程度使われているのかという疑問も湧いてくる。彼と接触があったと言われる 「やぶ医者」 (解説者の表現による)メスメル(Franz Anton Mesmer; mesmerize の由来)だが、シュテファン・ツヴァイクの La Guérison par l'esprit で取り上げられていたことを思い出す。最後のコメントにもあるように、写真ではなく実物を見なければならないような気分になってきた。