グスターボ・ドゥダメルという音楽家 Gustavo Dudamel |
先日触れた medici.tv でロスアンジェルス・フィルを振っている指揮者の集中力と内なるエネルギーにすぐに気が付いたが、そのままにしておいた。今回改めて彼のことを調べてみると、やはり普通ではない使命感のようなものを持った音楽家の姿が浮かび上がってきた。
グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)
1981年1月26日ベネズエラ生れ、というから弱冠29歳。いかにもアメリカらしい人選だ。LA Phil のサイトに行ってみると、彼のことを紹介した CBS の 60 Minuites がある(こちらから)。60 Minuites はアメリカ時代によく見ていた番組になる。日曜の夕方6時くらいからではなかったかと思うが、。日本に帰ってからも日本の番組では物足らず、ビデオをアメリカから仕入れて見ていたことを思い出す。久しぶりに懐かしい思いで見た。
この番組で彼の姿を見ると、オーケストラを爆発させるくらいのエネルギーを引き出す芸当ができるようだ。それだけではなく、オーケストラ・ホールを超えて社会に働きかける一直線の意志も内に秘めている。そこには、音楽を共にやることによって人生が変わり、それによって社会をも変革できるという考えとそこに向けての実行力があることがわかる。このような活動は母国にいる時からやっていたようで、同様のことをロスアンジェルス周辺で始めている。そして、今やその活動がアメリカの他の都市にも広がりを見せているという。音楽が本来持っている原始の力のようなものに目を開かされる思いだ。これからを注目したい音楽家になった。