雪の中、思わず天を仰ぐ |
朝、用事があり大使館へ。
終わってから近くのカフェに入る。
以前は古い感じでよかったのだが、モダンな内装に変わっている。
模様替え(新しく)したようですね、とカフェの親爺に声を掛けると、こう返ってきた。
「Moi aussi (私もなんですよ)」
一気に気分が晴れ、届いたばかりの本に目を通す。
雨が雪に変わってきた。
雪の中、図書館へ向かう。
その途中、足元が滑り、雪が降る空を眺めながらゆっくりと後ろに落ちた。
かなりもがいたが、転ぶ時はどんなに踏ん張っても転んでしまう。
こちらに来て初めてどころか、余り記憶にない。
丁度雪掻きをしていた人が寄ってきて手を貸してくれる。
「大丈夫ですか?こちらの方を歩いてください」
幸い背中に重いサックがあったので頭を打たずに済んだ。
サック様さまというところだ。
図書館に入ってからパソコンを出すと負傷している。
画面にも少しだけその影響が見える。
この身を守ってくれたパソコンにもお礼を言わなければならない。
本当に何が起こるかわからない雪のパリ。