朝の空に薄い墨 |
今日は週の中休み。
朝からバルコンで空を味わう。
この時間帯によく出会う雲が早足に向こうに流れている。
陽の光を浴びて淡いオレンジに染まる雲の下、何とも形容しがたい薄い墨が広がる。
この色が以前から気に入っている。
しばらく眺めていると雲が生き物のように見えてくる。
昨日学生さんが、あなたはエスプリ・ノマドの持ち主ですね、と言っていたが、
彼らこそ、まさにノマドだろう。
30分ほどの出来事であった。
再び晴れ上がった空が戻ってきた。
写真にはあの柔らかな墨色が出ていない。
中庭には丁度6階の高さまで伸びた木々がある。
いろいろな鳥たちが寄ってくる。
彼らの名前を知りたいと思っているが、いつになるのだろうか。
もうちょっかいを出し合っているのがいるかと思うと、
音を立て、目の前を真っ逆さまに落ちていくのが現れた。
久し振りのことである。